歩きながら考える、日常の風景 後半およびあとがき


 途中、スーパーに立ち寄った。夜ご飯の材料と足りなくなった洗剤を買い足して、自動ドアの向こうの寒さに一種運顔をしかめ、そしてまた歩き始める。角のクリーニング店で洗濯物を受け取る。もうここまで来たら家はすぐそこだ。今日も元気かと斜向かいの家の庭に繋がれた犬に声をかけ、自分で今ひとつだねと答える。郵便ポストの中を覗き、今日も何も入っていないことを確認する。階段を昇りながら手と鍵をポケットから出す。そして部屋のドアを開ける。
 靴を脱ぎながら有は、携帯の着信に気付く。
「え、今から?ってか夜ご飯の材料買って来ちゃったのに。え、じゃあ良いよ、みんなでうちにおいで」
こんなにも何も出来ない自分なのに、どうしてそこに何かを求める人が存在するのだろう。どうしてそっとしておいてくれないのだろう。どうして無理矢理にもここから有を引き出そうとするのだろう。でも、もしかしたら。自分では気付いていないだけで、意外と楽しく幸せに生きているんじゃないのか。どことなくそんな気がした。炊飯器をチェックする。もうすぐ炊きあがる。冷蔵庫を開けて買ってきたばかりの食材を放り込む。そしてふと目に付いた、飲みかけのペットボトルを手に取る。
「あ、美味しい」
昨日も飲んだはずの炭酸が、少し気の抜けたはずの炭酸が、久しぶりに喉に心地よかった。


製作上の注意:あー、何かひっさしぶりに文章書いたわ。ってか、日記とあんまり内容変わらないですよね。はい。そうですね、何かやっぱり自分の事が一番簡単に文章に出来ると思います。そうですね。まぁ、さすがにずっと何も書かないでいる訳にもいかないので、久しぶりに1話アップする事が出来て良かったと思います。
 そうねぇ、何か最近は卒業研究が危なくってひやひやしてます。本当に結果出るのか?そして発表に間に合うのか?まぁ幸いな事に私はマスターに進学する都合で論文にはまとめなくて良いのですが。だから他の人よりも断然遊んでいるのですが。まぁ遊ぶにも資本を稼ぐために働いたり、サークルに行く時間が深夜過ぎて体力勝負だったり、久しぶりに会った後輩に何かいじめられたり、決して楽ではない気がしてます。
 あー。何かあとがきの方が長くなってしまいそうですね。では、本当に久しぶりなのにこんなのでごめんなさい。あんまり良い話ではないですね。ごめんなさい。
 では、またこれからもよろしくお願いします。
  2011.1.23.24:44.


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